■Musicalって何?

  

ミュージカルとは、芝居、歌、ダンスがそれぞれ独立しているのではなく、一体となって劇的効果を高めているのが特徴です。 通常ミュージカルといえば、全編を通じて一貫したストーリーが進行するものの事。 代表作としては、『マイ・フェア・レディ』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『ショウ・ボート』、『キス・ミー・ケイト』、『エニシングゴーズ』などがあります。一貫したストーリがない作品の代表例としては『CATS』や『コーラスライン』などです。 台詞も全て音楽に乗せて歌うオペラ形式のミュージカルもあり、こちらはポップオペラというジャンルと重なります。代表的な作品に『オペラ座の怪人』や『ジーザス・クライスト・スーパースター』、『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』があります。 ミュージカルは、オペラから影響を受けて生まれた娯楽ですが、いくつかの点でオペラとは異なります。 オペラとミュージカルが異なる点の一つは、歌の発声法です。オペラではアリアに見られるような独特の発声唱法が行われます。ミュージカルでは基本的にポピュラーソングと同じ発声法が用いられています。 二つめは、オペラとミュージカルは使用される楽曲が異なるということです。オペラが基本的にクラシック音楽であるのに対して、ミュージカルはポップスからジャズ、ロック、第三世界の民族音楽まで幅広い音楽が自由に使用されています。 三つめは、オペラでは個々の音楽、特に歌が劇の筋運びなどより優先されがちであり、ミュージカルでは音楽そのものが芝居と演じられる役、その音楽が使用される情景に強く結びついて一体となっています。 四つめは、ミュージカルではダンスおよびタップが大きな要素となっていて、舞台での役者の役柄や感情の表現など演技の一部となっています。役者の舞台上での位置移動もダンスの振り付けの一部として行われます。そのため、すべての役者が踊るのが基本。一方のオペラでは、ダンスは重視されません。台詞のあるような役者は皆歌手であり、踊りが入るとすれば専門のバレエダンサーにまかせられています。 またミュージカルは舞台以外のメディア(映画、テレビ、テーマパークにおけるアトラクションなど)上で展開されることも大きな特徴の一つです。まだ比較的新しい演劇形式の為、その方向性やスタイル、音楽においては、定まった形式が決まっておらず、聾唖者の手話やパペットを取り入れたり、前衛的な試みがいつも行われて降り、素晴らしい成果を上げています。ミュージカルという演劇形式そのものに自己言及する傾向があるのはミュージカルの大きな特徴です。いわゆるバックステージものと呼ばれる作品がミュージカルには数多くみられます。 ミュージカルの上演形式としては一幕または二幕からが通常です。 通常の場合、15分程度の休息を挟んだ2幕構成であり、上演時間は2時間から3時間ほどです。まれに1幕構成の作品もあります。 出演者は小規模な作品では1人から4人程度ですが、大規模な作品になると40~50人にものぼります。後者の場合、コストを圧縮するために、1人で何役も演じるアンサンブルもしくはノーボディーと呼ばれる俳優がいることがほとんどです。 ダンス・歌唱・楽曲の各要素の比率や構成には特に定まった形式はなく、レビューのように踊り中心のものから、ストレートプレイに近いものまで、さまざまな形式の作品があります。 例えば、台詞や歌のないダンスのみで構成された作品や、サーカスのような他の作品との融合、シェイクスピアなどの古典劇のミュージカル化などです。 舞台で上演するほかに、ミュージカル映画としても数多くの作品があります。『サウンド・オブ・ミュージック』、『南太平洋』、『踊る大紐育』が代表的な例であり、主としてメトロ・ゴールドウィン・メイヤースタジオが製作を手がけていました。またディズニーも長編アニメーションでミュージカル作品を多数作っており、実写とアニメーションを合成した『メアリー・ポピンズ』のような異色作も製作しています。これらのミュージカル映画は舞台作品を映画化したものと、映画のためにオリジナルの作品を新たに作るものとの二種類があります。 近年では、逆に有名な映画作品を舞台ミュージカル化する例(『努力しないで出世する方法』や『イーストウィックの魔女たち』、『ナイン』、『ヘアスプレー』、『ザナドゥ (映画)』など)も見られるようになりました。 また、最近では、既存のヒット曲をつないでミュージカル化した、いわゆるジュークボックス・ミュージカルという形式も流行していて、『マンマ・ミーア』(ABBA)や『ウィ・ウィル・ロック・ユー』(クイーン)などが代表的です。

                       
ハイスクールミュージカル